俺、この街を出ることにしたよ

高田

松田RYUHEI MATSUDA

探偵の相棒兼運転手。愛車はいまだにオンボロの高田号(初代ビュート)。普段は北大農学部の助手を務めている。空手の師範代でもあり、喧嘩は異常に強いため、探偵の窮地を度々救うがいつも“遅れて”やって来る。今回初めて自身を上回る使い手に出会い、静かな闘志を燃やす。


Comment

4年振りになりますが、また大泉さんと一緒に『探偵』ができることがとにかくうれしいです。僕自身、この探偵と高田の二人の復活を楽しみにしていましたし。スタッフもほぼ1、2と同じというのはシリーズならではの楽しみでした。
僕が高田を演じるうえで探偵の存在は大きいですね。前回は大泉さんに会うことで高田になれるという感覚でやっていました。ただ、それから4年も経ってしまったので、あの探偵と高田の雰囲気が出せるのか自分としては不安なところはあって、そういう意味でも今回、シリーズであるということに拘っている自分がいましたね(笑) それでも、アクションシーンの撮影では探偵と高田がそれぞれ過酷な現場に呼ばれて行く雰囲気に「あ、これだこれだ」って思い出した感じもあって、大泉さんと「この感じ懐かしいね」みたいな話をしました。
今回は撮影に入る前に殺陣を作った状態でアクション練習が出来たんですけど、シリーズ初の一騎打ちで、高田の相手の志尊君も殺陣が初めてということで、余裕を持って撮影に挑めたのは良かったですね。ただ、これまでは高田が戦う相手はプロのアクション俳優の方だったので、そういう意味でもだいぶ楽をさせて貰ってたんだなと、身に染みました。シリーズのアクションでも、高田はこれまで派手にやられることはなかったので、とうとう俺の番なのか!って感じで、アクション撮影は不安でしたが、やられてワイヤーで飛ぶアクションは意外に楽しかったです(笑)
吉田監督とは「あまちゃん」でご一緒したことがあったんですけど、監督も3からと言うことで探りながらな感じはしましたね。基本的にお芝居は任せてもらっていた感じです。今までの『探偵はBARにいる』の流れを尊重しつつ、丁寧に撮ってくれている印象でした。
今回、高田を演じる上で、これまでは探偵の2歩後ろくらいを歩いてる感じだったんですけど、ちょっと同じ歩幅で歩けたらなって思って。とりあえず「戦えばいいんでしょ?」くらいの立ち位置でダラダラやってたんですけど、今回の依頼は高田の後輩からの仕事というのもあるし、今までとは違う、少し頑張っている高田という、新しい一面を見せれたらいいなと思っていました。あと1、2共に“探偵以外友達がいない”感が満載だった高田に、原田という後輩の友達が出てくるんで、そういう意味でも、高田も変化してるのかなぁと思いました(笑)


Profile

1983年5月9日生まれ、東京都出身。1999年に『御法度』の主演で俳優デビュー。その年の日本アカデミー賞、ブルーリボン賞をはじめとする数々の新人賞を総なめにし、2013年公開の『舟を編む』では第37回日本アカデミー賞最優秀男優賞、TAMA映画賞最優秀男優賞、報知映画賞ほか、数々の主演男優賞を受賞。主な出演作に『青い春』(02)、『恋の門』(04)、『アヒルと鴨のコインロッカー』(07)、『劒岳 点の記』(09)、『まほろ駅前多田便利軒』(11)、『北のカナリアたち』(12)、『ぼくのおじさん』(16)、『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17)がある。待機作にカンヌ国際映画祭「ある視点」部門へ正式出品された『散歩する侵略者』(17年9月9日公開)や『羊の木』(18年公開予定)がある。