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現場で久々に大泉さんに会った瞬間に、“あ、戻ってきたな”と思えました。撮影も楽しくて、終始リラックスして臨めましたね。こんなに楽しくていいのかなと少し不安になるくらいでした。ただ高田に関しては前作よりもさらに、オリジナルの要素が強かったと思います。台本で高田はそこにいるんだけど、セリフが特にないっていうシーンが多くて。ただ突っ立ってるだけじゃ成立しないシーンだから、そこは自分で動きを作らなきゃいけなかったんです。もちろんそういうのも楽しいんですけど、結構多かったかな・・・(笑)。台本にないことをやるのは、楽しいと同時に不安でもありますからね。ただ橋本監督が僕が遊び過ぎてる時は、遠回しに「いや~それは…」と優しく言ってきてくれるので、監督の目の動きを読んでからやってみたりしてました。アクションは大変でしたけど、前回役者にやらせ過ぎたっていう反省を感じましたね(笑)。すごく気を遣ってもらったけど、逆にそうなるともっと自分でやりたくなっちゃうんですよね。特に車の運転は前もって練習していたし、お墨付きももらっていたんで、自分でやりたかったんです。

 大泉さんは相変わらず面白くて、自分の気持ちに正直な人だなと思いますね。一緒にやっていて勉強になることも多いですし、大好きな人ですね。今回もいろいろと気を遣ってくれて、室蘭ロケの時は夜景のきれいなおいしいごはん屋さんに、尾野さんと一緒に連れていってくれたり。北海道ならどこの地方に行っても、1軒はおいしいお店を知ってるんでしょうね。大泉さんと尾野さんもすごく仲が良くて、撮影の合間に2人のやり取りを見てるのも面白かったです。今回3人で室蘭に旅をするシーンがあるんですけど、役でいうと高田はどこまでこの2人に絡んでいいのかちょっと迷いました。前作で高田は探偵しか友達がいないというのが分かってたから、そこは常に意識しながら演じてたかな。探偵には遠慮なくいけるけど、他の人に対しては少し距離を置いてしまう高田がいるんです。それは他のシーンでも同じだったし、その関係性が自然とできあがってるのは前作があったからかなと。それは演じながら自分でもびっくりしました。やっぱり高田は探偵以外の人には不器用だし、探偵はどこか特別な存在なんでしょうね。

 『探偵』という映画は、役者だけじゃなくて、スタッフもそれぞれが楽しみながら挑戦してやれている作品という気がします。こうしなきゃいけないみたいな縛りを全部取っ払ったところで、“これ面白いでしょ?”って意見を出し合えるし、もちろん真剣な中で、みんなが自由に遊べるような感覚。だからやっていて楽しいんだと思います。